聯合ニュースによると、
一度に複数の日本企業を誘致することに成功した韓国慶尚南道の金海市に、韓国の地方自治体の注目が集まっている。日本企業が韓国に専用産業団地を造成するのは初めてとなる。
慶尚南道と金海市によると、自動車部品など電子部品商社の黒田電気は同市に日本企業専用の産業団地を造成するため、8月に韓国企業と合弁会社を設立するなど具体的な準備に着手した。新会社は10月に産業団地造成承認を申請し、来年上半期に整地工事に入る予定だ。
産業団地は約45万平方メートルの土地に造成されるようだ。黒田電気のパートナーである日本企業の工場が20カ所ほど建設される。入居は2015年を予定する。
産業団地造成に関し、金海市は5月中旬に黒田電気など6社と、6989億ウォン(約483億円)規模の投資協定を結んだ。市は、約3000人の雇用創出や関連企業の育成など、地域の経済発展の起爆剤になると期待している。
同市には、企業誘致を目指すほかの自治体から誘致経緯に対する問い合わせが相次いでいる。これについて市は、市内にある黒田電気のパートナー企業から、黒田電気が日本のパートナー企業とともに海外に生産工場を設立する計画があるとの情報をキャッチし、いち早く誘致作業に乗り出し、粘り強く説得を続けたことを挙げた。
企業支援課の担当者は「慎重に慎重を重ねる日本企業の投資を誘致するには、信頼と真剣さが重要」と話した。
出所:聯合ニュース(2012.09.05)