聯合ニュースによると、
企画財政部が16日に明らかにしたところによると、韓国の1~3月期の海外直接投資(申告ベース)は前年同期比48.5%増加の91億4000万ドル(約7398億8300万円)と集計された。過去最大の海外直接投資(368億5000万ドル)を記録した2008年の1~3月期(91億6000万ドル)に迫る水準だった。
海外直接投資の急増は、1~3月期に石油・ガスなど海外資源開発への参入が大幅に拡大し、鉱業分野への投資が増えたため。オーストラリア、英国などの天然ガス、原油開発事業への参入拡大で、鉱業分野投資は前年同期比104%増の53億5000万ドルを記録した。
業種別にみると、卸小売業投資が273.6%増の8億9000万ドルに達した。サムスン電子の米国販売法人投資(7億ドル)などが後押しした。一方、製造業と金融保険業はそれぞれ6.3%と35.8%の減少を記録した。
1~3月期ベースの韓国の海外直接投資先上位5カ国は、オーストラリア(36億9000万ドル)、米国(19億8000万ドル)、英国(5億8000万ドル)、中国(5億3000万ドル)、ベトナム(3億7000万ドル)。
BRICs(ブラジル、ロシア、インド、中国)への投資は最近の対中国投資の減少で全般的に縮小傾向にあるが、1~3月期はインドへの鉄鋼産業投資拡大などで、前年同期より11.6%増えた。アジア、欧州、中南米への直接投資は23.2%、16.3%、49.0%、それぞれ減少した。
前年同期比の海外直接投資規模は、昨年10~12月期に大型投資がなく一時的に減少したことを除いては、2009年10~12月期以来、増勢が続いている。
知識経済部の見通しによると、ことしの石油・ガスなど海外資源開発投資は昨年(60億ドル)より29%多い78億ドルに達すると予想される。企画財政部は、世界経済回復勢持続、海外資源開発投資拡大などで海外直接投資も増加傾向を維持し、世界金融危機前の水準まで回復するとの見通しを示した。
出所:聯合ニュース(2011.05.16)