政府がサービス業を輸出産業として育成するため、2013年までに約3兆ウォンの輸出資金を支援する。またKOTRAのサービス業海外進出支援体制を大幅に補強し、国内の技術資格が外国でも認定されるよう積極的に努力するという。
企画財政部によると、政府は危機管理対策会議を開催し、上記のような内容の『サービス業海外進出活性化方案』を策定した。
まず、サービス業種の企業に対する輸出入銀行の与信を2013年までに3千500億ウォンに拡大し、サービス分野向けの文化輸出保険とサービス総合保険を2013年までにそれぞれ1,200億ウォン・2兆5千億ウォンに拡大する。
現在は映画、ドラマ、ゲームのみが文化輸出保険の支援の対象だったが、今後は出版、コンピュータグラフィック分野にも文化輸出保険を拡大適用する方針だ。
海外コンテンツ関連企業と共同投資するプロジェクトなどに対しても、完成保証を適用できるよう規定を改善し、サービス研究開発投資のうち医療、観光、コンテンツなど海外進出有望分野を重点的に支援するとしている。
また、KOTRAの機能を拡大し、国内で海外進出を準備中のサービス業種企業に対する総合コンサルティング支援を拡大、海外のKOTRA拠点では現地進出サービス企業に対する事前支援機能を強化する。サービス業種企業の海外支社化事業参加を拡大するため、KOTRA海外拠点の海外マーケティング支援を強化し、参加企業に対しては支社化事業参加費も割引することにした。
また、対外交渉を通じて、韓国が国際競争力を持つ流通、金融、通信、建設、海運の5大重点サービス分野の海外市場を持続的な拡大を目指す方針を打ち出した。“地域別・国家別戦略地図”と“分野別海外進出詳細ガイドブック”を作成し、サービス業種企業の海外進出時に活用してもらう方針だ。
さらに、韓国内での技術資格が、外国でも有効なものとして認定され進出できるよう、“国家技術資格相互認証”方案を樹立する。これに伴い、今後例えば医師免許などが国内外で通用するようになれば、韓国人も外国人もより就業先を探しやすくなる。
政府関係者は、「サービス業の海外進出が活性化すれば、狭い韓国内市場から全世界へ市場が広がり、韓国サービス業の競争力も向上するだろう」とし、「これによってサービス収支改善や高級人材の雇用も拡大するものと期待される」とコメントした。
連合ニュース 2010.6.9