サムスン電子が今年に入って世界市場でテレビ、携帯電話、モニター、プリンタの占有率をさらに押し上げたことが明らかになった。一方で、DRAMとLCDパネルの占有率は下がった。
市場調査機関のディスプレーサーチなどによると、サムスン電子は今年1分期に、世界カラーテレビ市場において、数量基準で19.2%を占め首位だった。2008年比で2.5%増、昨年比1.3%増となった。
トップを独走しているモニター市場においても、昨年比1.0%増の16.4%を記録し、プリンタのモノレーザー複合機市場では昨年比4.5%増の30.5%を占めた。
携帯電話も今年に入って明らかに占有率を上げている。ストラテジーアナリティックスの資料によると、1分期中サムスン電子の世界携帯電話市場占有率は22.1%まで上昇した。昨年(19.8%)より2.3%増で、史上最高水準を記録したことになる。
しかし、メモリ半導体のDRAMとLCDパネル製品では、相変らず世界首位を守ってはいるが、占有率が多少落ちていることが分かった。
アイサプライ社によると、1分期のサムスン電子のDRAM市場占有率は、昨年比1.0%ポイント減の32.6%だった。またディスプレーサーチの集計によると、1分期のサムスン電子のLCDパネル市場占有率は昨年比2.1%減の25.5%にとどまった。
サムスン電子関係者は、「新しい需要に積極的に対応するために商品性を高めた一流商品を引き続き発表し、市場支配力を強化する計画」とコメントしている。
連合ニュース 2010.6.1