今年に入って、ファッションと化粧品業界の実績がはっきりと回復している。消費が息を吹き返すにつれ、おしゃれに投資する人々が増えているようだ。ファッションと化粧品は景気に敏感に反応する代表業種で、これら業界の実績が好転すれば、景気の回復を示しているともいわれる。
◆過去最大の実績を記録した化粧品業界
24日、業界によると、韓国最大の化粧品メーカーであるアモーレパシフィックは、今年1分期に分期実績ベースで史上最大となる実績をあげた。売上と営業利益は、昨年同期比でそれぞれ16%・19%増えた5,357億ウォン・1,325億ウォンを記録した。化粧品部門市場占有率も、33.6%から35.8%まで上がった。
アモーレパシフィックは「差別化された流通構造とブランド パワーに加え、景気の回復によって売上を伸ばすことができた」とし、「2分期の実績についてもさらに良くなるものと期待する」とコメントした。
化粧品部門は、昨年同期比売上額が16%上昇し、このうちデパートと訪問販売で流通するラクジュアリー化粧品軍が17%上昇し勢いを見せた。
生活用品部門では、ヘアケア ブランド『呂』の売上が126%上昇、『missenscene』ブランドも25%増加した。
LG生活健康社もやはり、分期実績ベースで売上と営業利益、営業利益率のすべてにおいて史上最高の実績を達成した。LG生活健康の1分期実績をみると、売上は6,710億ウォン、営業利益は930億ウォンを記録した。昨年1分期と比べると、それぞれ23.8%、39.6%伸びた数字だ。営業利益率は13.9%で昨年同期比1.6%上昇した。
◆拡大傾向続くファッション業界
第一毛織は、今年1分期売上が昨年同期比26%増の1兆1,642億ウォン、営業利益が70%増の775億ウォンを記録した。純利益は660億ウォンで昨年同期比252.9%増加した。
同社は「グローバルIT景気の回復に伴い輸出比重が大きいケミカル電子材料素材が好調に推移し、内需景気の回復とともにファッション分野も実績が好転した」とコメントした。
LGファッションの1分期の業績をみると、売上額2,527億ウォン、営業利益238億ウォン、当期純利益は178億ウォンとなった。これは昨年同期比それぞれ29.62%、13.69%、6.02%の増加となる。
同社関係者は「LGファッションの1分期営業利益と純利益は、昨年の投資推進に対する費用が反映された」とし、「今年は内需消費拡大で衣類販売は堅調な成長の勢いが維持されており、2分期から実績が本格改善されるだろう」とコメントした。
前述のアモーレパシフィック関係者は、「ファッションとと化粧品の販売は、景気の動向により敏感に反応する」とし、「1分期の実績が好転したことは、それだけ景気が良くなって、消費者も財布のヒモを緩め始めたということ」とコメントしている。
世界日報 2010.5.25