三星モバイルディスプレイが、“’19インチ透明アモレッド(AM-OLED、能動型有機発光ダイオード)”’ディスプレイ開発に成功した。
これにより、近い将来、自動車のフロントガラスやデパートの ショーウィンドウに透明ディスプレイを活用したり、映画『アバター』のように、いつでもどこでもディスプレイが登場し必要な情報を簡単に得ることができる、映画のような場面が現実になる。
三星モバイルディスプレイが今回開発に成功した透明ディスプレイ技術は、自社開発した透明画素設計技術を適用、透明度を30%以上向上させ、高抵抗問題を画期的に改善して工程も単純化し、40インチ以上の大型化への可能性を高めた。
今回開発された19インチ透明アモレッドは、同社が今年1月にラスベガスで開催された国際電子製品博覧会(CES)で世界で初めて披露し注目を集めた14インチ透明アモレッドの記録を更新したものだ。
この製品の開発者であるジョン・ジング三星モバイルディスプレイ首席研究員は、「30%以上の透明度を維持しながら大型化のための技術を確保したという点に大きな意味がある」とし、「LCDと比べて1000倍以上速い応答速度・低い消費電力で、残像なく鮮明で速い動画再生が可能で、アモレッドの長所をそのまま生かした」とコメントした。
関連する論文は米国シアトルで開催される国際情報ディスプレイ学会『SID 2010』(5/23~28)において25日に発表される予定だ。
一方、三星モバイルディスプレイは17日に、2012年までに合計2兆5000億ウォンの世界最大規模となる5.5世代への投資を断行すると明らかにしている。
今回の5.5世代ラインによって、アモレッドテレビ用パネル量産が可能なだけでなく、フレキシブル ディスプレイなど未来のディスプレイの量産基盤も整うことになる。
アジア経済 2010.5.24