冷蔵庫に大型化ブームが到来している。
関連業界によると、2008年上半期はフレンチドア(観音開き)タイプ冷蔵庫の販売量の80%以上が600リットル以下のモデルだったが、今年に入って約90%が700リットル以上となっており、消費者の大型冷蔵庫選好傾向が目立っている。
先日国内初の800リットル級のフレンチドア冷蔵庫を発売するなど大型冷蔵庫市場に注力しているLG電子の場合、代表モデルである751リットル級が月平均2万台以上売れているという。
LG電子関係者は、「共稼ぎ夫婦が増え、食品を一度に大量に購入して保管する生活方式が一般化したことが、大型冷蔵庫需要が増えている要因」としている。
技術の発達により、大型化しても消費電力はむしろ減っている、ということも、このような傾向を促しているものと分析されている。
サムスン電子もやはり、今年販売した700リットル以上級がフレンチドア冷蔵庫販売量の94%に達するなど、大型化トレンドの流れをしっかりつかんでいる。
サムスン電子関係者は、「大容量中心のフレンチドア冷蔵庫と中・小容量中心の一般型冷蔵庫の売上比率が8:2程度」とコメント、大型冷蔵庫に対する消費者らの選好度が継続して高まっているという。サムスン電子ではこのような市場状況を考慮し、最近763リットル級の新モデルを発表した。
大宇エレクトロニクスも、今年販売したフレンチドア冷蔵庫の約90%を700リットル以上級が占めた。また、一般型冷蔵庫を含めた大宇の全体冷蔵庫売上中700リットル以上級の大容量が占める比率は約65%とのことだ。
大宇エレクトロニクスは、代表モデルである751リットル級を始めとして、7~8種の700リットル級モデルを取りそろえ、消費者の大型冷蔵庫選好傾向に対応している。
連合ニュース 2010.5.20